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全自動煮干製造装置



煮干はカタクチイワシ等の小魚を海水(塩水)で煮て干したもので、イリコとも呼ばれます。
当社は小魚の供給・洗浄・蒸籠積上げ装置を開発して煮干製造分野に進出しています。この装置は「ファミリー」と名付けられ、全国各地の煮干製造工場で活躍しています。
 最も進んだ煮干製造工場では水揚げから蒸籠の乾燥台車への差込までが自動化されています。当社は自動化ラインを構成する全ての機器・装置を設計製作しています。
全自動化された煮干製造工程を紹介します。


運搬船で運ばれてきた小魚は、「フィッシュポンプ」によって魚槽から水揚げされ、「選別機」に運ばれます。
「選別機」では任意の間隔に並べられた高速回転ローラーによって煮干に不要な雑魚が取り除かれます。選別された小魚は「ファミリー」のホッパーに一時貯蔵されます。
「ファミリー」に空の蒸篭を供給すると、蒸籠が搬送される間にホッパーから小魚が自動的に散布され、うろこや汚れが洗い流されます。蒸籠が末端に達するとファミリーに組み込まれた蒸籠積上げ機構によって予め設定した枚数に積上げられます。
積上げられた蒸篭は「枠取りロボット」によって吊り上げられ、「自動煮釜」に運ばれます。
「自動煮釜」は、蒸籠に散布された小魚を予め設定した時間ほど煮熟して「枠差し機」の供給コンベアまで運びます。
「枠差し機」は積上げられた蒸篭を一枚ずつ、「乾燥台車」に差し込みます。
蒸篭に載せられた状態で乾燥台車に等間隔に保持された小魚は、「煮干乾燥機」或いは天日で乾燥されて製品になります。

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